骨粗鬆症新着記事

骨折したことがある方へ

過去に骨折したことがある方は要注意です

過去の骨折回数で今後のリスクが変わります
過去の骨折回数で今後のリスクが変わります

骨密度が低下すると骨がもろくなり、骨折するリスクが高くなりますが、それだけでなく、過去に骨折した回数によっても、今後の骨折のリスクが高まることになります。例えば過去に背骨を2個以上骨折した方の場合、1年以内に再び骨折する率は24.0%とされています。

大腿骨(股関節)の骨折が「最も避けなければいけない骨折」です

骨粗鬆症になると、転んだだけでも骨が折れてしまう場合があります。この時、大腿骨頚部骨折(足の付け根の骨折)を起こすと、多くの場合は骨を繋ぎとめる手術と入院が必要となります。それだけでなく、懸命にリハビリに取り組んでも杖が必要になったり、骨折前と同じように歩くのが困難になったりするなどQOL(生活の質)の低下を招き、さらに寝たきりの原因となることがあります。なお、大腿骨頚部骨折は脳卒中に次いで寝たきりの原因の第2位とされています。
骨粗鬆症にかかり、一度骨折してしまうと再び骨折するリスクが高くなりますので、寝たきりの大きな原因となる大腿骨の骨折を防ぐためにも、骨粗鬆症の疑いがある時にはできるだけお早目に当クリニックを受診して頂き、治療を始められることをおすすめします。

骨折リスク評価ツール(FRAX)をご存知でしょうか?

「骨折リスク評価ツール(FRAX)」とは、WHO(世界保健機関)が今後10年間の骨折リスクを評価するために開発したツールで、インターネットでWHOのHPにアクセスし、次の12項目の質問に回答することで、ご自身が10年以内に骨折する確率を知ることができます。回答の結果、確率が15%以上の場合には、骨粗鬆症の治療を始めた方が良いとされています。
ご興味がある方は、是非一度WHOのHPにアクセスしてみてください。

骨折リスク評価ツール(FRAX)の12項目
  • 年齢
  • 性別
  • 体重
  • 身長
  • 骨折歴
  • 両親の大腿骨近位部骨折歴
  • 喫煙
  • 糖質ステロイド
  • 関節リウマチ
  • 続発性骨粗鬆症
  • 飲酒の程度
  • 大腿骨頸部の骨密度(任意)