骨粗鬆症の治療

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お薬による治療が中心となります

お薬による治療が中心となります

骨粗鬆症では、お薬による治療が中心となります。骨密度測定の結果、お薬の処方が必要と診断した場合には、患者様とご相談の上、適切なお薬をご提案させて頂きます。現在、骨粗鬆症の治療薬として様々なものが開発されており、高い確率で骨折が防げるものや、年に1回点滴を受けるだけでいいものなどがあります。
大阪市西淀川区の中岡クリニックでは豊富な種類のお薬をご用意しており、患者様の個々の病状などに応じて適切なものをご提案するようにしております。

今も様々な新薬が登場しています

骨は血液から骨が作られていく「骨形成」と、血液へと溶けていく「骨吸収」を並行させています。女性の場合、閉経を迎えるまでこれが続くことになります。
従来の骨粗鬆症の治療薬は骨吸収を抑制するものが主流でしたが、現在では骨を作る(骨形成)お薬が出てきていて、背骨を中心に強化する「テリパラチド(フォルテオ)」やテリパラチド(フォルテオ)のバイオシミラー(バイオ医薬品の後続品)など、様々な新薬が登場しています。こうしたお薬に関する情報に常にアンテナを張り、安全性を確認しつつ迅速に取り入れることで、皆様により効果的な治療をお届けして参ります。

treatment新しい骨粗鬆症のお薬「イベニティ 」

「骨形成の促進」と「骨吸収の抑制」の2つの作用

「骨形成の促進」と「骨吸収の抑制」の2つの作用

骨粗鬆症の新しいお薬として、2019年4月に「イベニティ」が登場しました。これは「骨を作る働き(骨形成)の促進」と「骨を壊す働き(骨吸収)の抑制」という2つの作用を併せ持つもので、効果的に骨密度を高めて骨折予防をはかることが可能となります。

従来、骨粗鬆症のお薬では「骨形成を高めると、骨吸収も上がる」「骨吸収を抑えると、骨形成も下がる」というジレンマがありましたが、イベニティではこれが改善されていて、今までのお薬の良い所取りしたお薬と言えます。

従来よりも短期間で骨密度上昇が可能

腰椎(背骨)に関しては、急速に骨密度を上昇させる薬がありましたが、大腿骨(股関節)にかんしては、急速な上昇はやや達成しにくい目標でした。しかし、イベニティは、腰椎と同様に大腿骨においても、骨密度を急速に上昇させることが可能になりました。また、イベニティを1年間使用した後で適切な薬を投与することで、大腿骨の骨折も比較的早期から抑制できる可能性がでてきました。

イベニティによる治療

イベニティは1ヶ月に1回、2箇所に注射する治療を12ヶ月続けます。イベニティによる治療終了後も、プラリアなどの別のお薬を使って治療を継続することで、より骨密度を増加させて骨折しにくくすることが可能となります。

treatmentお薬を使用する順番が大事

骨形成促進剤を先に使用するのが効果的

骨形成促進剤を先に使用するのが効果的

骨粗鬆症になると皆様、骨折リスクが高まりますが、その中でも特にリスクが高い方というのがおられます。それは、すでに背骨が1~2箇所折れている方、そして骨密度が低い方です。
こうした方にはできるだけ骨吸収を抑制するお薬(骨吸収抑制剤)よりも、骨形成を促進するお薬(骨形成促進剤)を先に使った方が良く、その順番がとても重要になります。この順番に変えるだけで、同じお薬を使っても全然結果が違うことが最近わかってきています。

例えば、イベニティの場合では…

股関節に最も有効なお薬は「イベニティ(骨形成を促進・骨吸収を抑制するお薬)」で、次いで「プラリア(骨吸収を抑制するお薬)」が有効とされていますが、仮にイベニティを1年、プラリアを1年使用するとします。イベニティは1年間限定のお薬で、比較的費用もかかりますが、この2年間でプラリア7年分とほぼ同じ骨密度の増え方が期待できます。これに対して、最初にプラリアを使用してしまうとそれを使い続けるしかなくなり、かつイベニティを使ってもそこまで骨量の増加は望めなくなります。場合によっては下がることもあるくらいです。こうしたことを医師はしっかりと把握しておかなければいけません。

treatment骨粗鬆症の治療薬の種類

治療薬は大きく分けて4種類あります

治療薬は大きく分けて4種類あります

骨粗鬆症の治療薬には主なものとして、大きく分けて「骨吸収を抑制するお薬」「骨形成を促進するお薬」「骨代謝を補助するお薬」「骨形成を促進・骨吸収を抑制するお薬」の4種類があります。各種類のお薬は次の通りです。

骨形成を促進・骨吸収を抑制するお薬
  • イベニティ
骨吸収を抑制するお薬
  • ビスフォスフォネート製剤
  • SERM(エストロゲン受容体作用薬)
  • 女性ホルモン製剤(エストロゲン)
  • プラリア
  • ボンビバ
  • リクラスト
骨形成を促進するお薬
  • フォルテオ
骨代謝を補助するお薬
  • 活性型ビタミンD3製剤
  • カルシウム製剤
  • ビタミンK2製剤

treatment当クリニックがおすすめする治療薬

骨粗鬆症のお薬には色々なものがありますが、当クリニックでは費用・利便性などの面で従来よりも負担が少ない次のようなお薬をおすすめしております。

ボンビバ

ボンビバ

骨吸収を抑制するお薬で、月1回の点滴で投与します。破骨細胞(骨を破壊する細胞)の働きを抑えることができ、効果の発現が速いという特徴があります。

プラリア

骨吸収を抑制するお薬で、半年に1回の注射で投与します。痛みなどの症状を早期に解消することが可能です。ただし、腎機能が低下している方に投与すると、カルシウムが急減に減ってしまうことがありますので、当クリニックでは治療開始後1ヶ月目にご来院頂き、カルシウムを測定するようにしています。

リクラスト

骨吸収を抑制するお薬で、年1回の点滴で投与します。1年に1回、点滴を行うだけですので少ない負担で治療を続けて頂けます。費用も1割負担で4,000円、3割負担で12,000円と非常にリーズナブルです。
ただし、投与後数日間は「発熱」「関節痛」「筋肉痛」などの症状が現れる場合があります。こうした症状は通常数日以内に回復し、2回目以降は現れにくくなります。

treatment重症の方・すでに骨折がある方におすすめの治療薬

フォルテオ

フォルテオ

骨形成を促進するお薬で、1日1回の自己注射で投与します。フォルテオの特徴は、他のお薬のほとんどが骨の破壊を防ぐものであるのに対して、骨芽細胞の働きを活性化させて「骨を作る」ことができる点です。また、劇的に骨折の発生を抑えることができ、平均で1/6(すでに骨折が起こっている方の場合では1/10前後)にまで減らすことが可能となります。

骨折の治療にも対応いたします

骨折の種類にもよりますが、当クリニックでも骨折に対して適切な検査・治療を行うことが可能です。背骨の圧迫骨折・骨折直後の場合には整形外科の受診をおすすめしますが、それ以外のケースであれば当クリニックで対応可能です。
また、他の部位の骨折については一度整形外科をご紹介しますが、その後の経過観察は当クリニックで行わせていただきます。

treatmentその他の治療薬

ビスフォスフォネート製剤

内服のお薬で、骨粗鬆症の治療ではこれが中心となります。「フォルテオ」には劣りますが、骨密度の増加が期待できます。

SERM(エストロゲン受容体作用薬)

骨粗鬆症を早期に発見した時によく使用されるお薬です。骨粗鬆症の重症化の防止などを目的に処方します。

活性型ビタミンD3製剤・カルシウム製剤・ビタミンK2製剤

骨代謝を補助するお薬で、カルシウムの吸収が悪い場合などには、これらを「骨吸収を抑制するお薬」や「骨形成を促進するお薬」と併用することがあります。

06-4808-3333

骨粗しょう症
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